2009年4月9日木曜日

101 Contemporary Tokyo Art Fair 2009


今年も無事終わった(?)と思われる東京アートウィーク。

私は、立ち上げたばかりのARIの看板をしょってアートフェア、101 Contemporary Tokyo Art Fair(写真上:三宅信太郎作品「Path to Egypt」)に参加してきました。会期前、いや、少なくとも会期中にはお知らせするつもりが、連日連夜に行事が重なり、はたと気づけば会期終了。

というわけで、事後レポートでご勘弁願いたく。

東京アートウィークの要であるメインの東京アートフェアは、付随して開催された101アートフェアより1日遅く開催し、4月2日に関係者を招くオープニングが例年通り国際フォーラムで開催されました。



こんな写真じゃ、一体中がどうなっているかわからないと思いますが、実際、中に入ったら、写真を撮る気も失せるぐらい人だらけで、「東京っていうか、世界って不景気なんじゃなかったっけ?」ってつっこみたくなるぐらい、文字通り人を押しのけて行く道を進まなければならない大盛況っぷりでした(少なくともオープニングは)。

毎年思うのは、海外からの出展ギャラリーが本当に少ないな、ということです。これは、参加した101にも同じ事が言えます。101に出展した海外のギャラリーは、日本(のアート)に興味がある、又は、日本進出を狙っているギャラリーが多く、純粋に日本のアートマーケットやアート産業に興味があるのではないんだな、という傾向が伺えて、しっとりと残念に、しかし冷静に現実を受け止めました。

アートフェアとはそもそも、アート作品の売買の場として開かれているのですが、101のみの情報ですが、去年から引き続く経済状態の悪さを反映してか、今年は全体の売り上げが去年の20%そこそこだったと言います。日本人はアートは「鑑賞」として捉える傾向がありますが、経済効果も伴って、実際の販売に結びつかなかったことは、大変痛々しい事実ではあります。



私が参加した上海のギャラリー、Andrew James Art Galleryのオーナー、Andrewさんは、とても精力的に日本のアートを上海に紹介してくれていて、そして、東京のアートフェアにおいて日本人アーティストをメインスペースに展示してくれる勢いを見て、何か今後の日本のアートの明るい未来を期待させてくれるような感じを受けました。

そもそも私がこのフェアに参加したのは、上海でアートマネージメント、Office 339を経営している友人の取り扱いアーティストである長沢郁美さんがこの上海のギャラリーの取り扱いになったことで、以前から知り合いだった私を紹介してこの度私が参加した運びとなったわけです。


101の会場は、意外にも秋葉原だったのですが、今年から@GALLERY TAGBOATというオンラインアートショップが秋葉原にあるデジタルハリウッド大学のメインキャンパスでYoung Artist Japan 2009を会期中に同時開催していました。ちょっと残念だったのは、あまり告知がされておらず、知らなかった人も大勢いたんじゃないかな、と。おそらく今後も開催されると思うので、興味のある方は来年チェックしてみてください。



個人的な感想を言えば(さっきから個人的ではありますが)、東京って分散型都市だから、マイアミのアートフェアみたいに一カ所で、ってわけにもいかないから、盛り上げるのにかなりがんばらなければならないしんどい部分はあるかと思いますが、年々会期中にちなんでオープニングを開催するギャラリーも増えてきているとのことなので、来年益々、まずはお祭りでもいいので、盛り上がっていけたらいいな、とは思います。

まずは、今、生きている時代の、生きてるアートを肌で感じて、何か自分にとって生きるヒントになり得るような作品に出会うことができれば、それはすばらしいことだな、と思います。

その出会いのチャンスは、アートフェアにあるかもしれません。










3 件のコメント:

ussi さんのコメント...

がんばってるね!!!
ミカです~~~(^^)v
また、ゆっくり遊びに行くわん☆

ussi さんのコメント...

ゆかちゃんのブログ、自分のブログにリンク貼りました~~^^

ny75 さんのコメント...

みかちゃん!こないだは結局合えなかったね〜。また来た時、時間合えば会おうね。。