2009年12月29日火曜日

穴薪ペインティングby ARI、Fotanian 2010に参加します。


香港の中心から電車で30分程度に位置する火炭芸術村に毎年1月の2週末に行われる「Fotanian」。来月行われるFotanian 2010のオープンスタジオプログラムに、ARIの穴薪ペインテンィングが、ファッションデザイン会社のParagon Designとのコラボレーションとして展示会に参加します。

まだサイトもカタログもできていないらしく、文字情報だけですいません。

スタジオ名:天開園 / Whimsy Garden
住所   :火炭桂地街10-14, 華麗工業大廈122室 
      Workshop 2, 12/F, Wah Lai Industrial Building, 10-14,Kwei Tei Street, Fotan, Shatin, N.T.)
日程   :2010年1月16日(土), 17日(日), 23日(土), 24日(日)

Tel : 852-21218796


                 穴薪ペインティング


2009年12月28日月曜日

上海でのバッドラック


12月7日〜14日まで上海に行ってきました。

今回は、人民晩報という上海の夕刊新聞の美術部編集長兼アーティストの黄先生の展覧会オープニングに行く為に企画した出張でした。

12月12日に行われたオープニングパーティーは、西洋人のアート関係者が多い上海の中、99.9%中国人参加という、私個人だったら絶対に参加する事ができない貴重な体験をしました。黄先生は新聞社の編集長なのでメディアも多くかけつけ、なにより、大きい会場が人で埋め尽くされていました。

作風は油絵の風景が多いのですが、心が落ち着き、心豊になれた感じがします。










実は、11月の香港出張中に今年一番の大風邪を引いてしまい、一瞬インフルエンザかと思いひやっとしましたが、病院に行ったら検査もしないのに、問診だけで「風邪です」ときっぱり言い切っていた日本語カタコトのお医者さん。まあ、否定するだけの知識のないも無いし、ついてないな〜と思いながら、とりあえず保険フルカバーで薬をしこたまいただいて、打合せに行っては部屋で寝て、という日々を繰り返していたので、完全に調子を取り戻すまで約1週間半かかたりして、上海出張前までは、数日の間にギャラリーのリサーチ&アポイントをマッハでやりのけた為、パソコンでメールを高速で打ちまくったせいで、手が腱鞘炎寸前になりました。

しかし、本当の「疫」は上海でその本領を発揮したのです。

上海2日目、最初の打合せが担当者の体調不良でキャンセル、雨が降っていたラッシュアワー時にタクシーが見つからず、道に迷い、重い荷物を背負って1時間のウォーキング、お世話になった知り合いとの夕食に1時間も遅刻し、さらに急いでいたためにお財布を無くし、次の日には携帯が壊れ。

一体いつまで続くのかと思い、近くのご利益がある事で有名なお寺にかけこみお祓いをする始末。ちなみに私はクリスチャンですが。



その成果かよくわかりませんが、ギャラリーへのプレゼンではすこぶる反応が良く、思ってた以上の成果があり、今後の展覧会のチャンスも既にいただきました。

上海に住み、アート関係の仕事をする事を夢見ていた3年前。住まなくてもアートを通して上海との繋がり、広がりを感じられ、とても光栄に思う次第です。

2009年11月24日火曜日

アーティスト募集

私が活動しいる「ARI」という、コンテンポラリーアーティストのマネージメントで、以前ブログを通してアーティストの募集をしましたが、実は先月定員に満ちたので一旦募集を閉め切らさせていただきましたが、更なるプロジェクトが動きそうなので、あと2名程募集をする事にしました。

とり急ぎとしては、4月に開催予定のシンガポールでのグループ展に参加していただく為ですが、今後一緒に活動を共にできる方が望ましいです。

もし、ご興味のあるアーティストの方がいらっしゃいましたら、yuka@ari-art.netまで、作品4〜5点とresume、あればステートメントと今後の展望等を添えてお送りください。

お待ちしています。

中村

2009年11月19日木曜日

やってはいけないこと



やってしまいました。

一番恐れていたこと。

それは、出張中に風邪を引くこと。

しかも、一番大事な打合せが入っている日にピークを迎えること。

私の一番の営業先である香港の滞在を、滞在日数分有効に使えなかったこと。

安いホテルにしてしまった為に、近所の騒音で寝れず、
さらに、インターネットにアクセスできなかった為に仕事が滞ってしまったこと。

今回の出張は、中4日間の短い出張だったけど、
一番やってはいけない事の連続。
出張先で病院に行くなんて、ほんとうに時間の無駄。
でも、振り返ると過去10年間、出張中に何回か行ったな〜。
上海で歯医者へ、サンパウロで点滴を打ちに、、、


反省1 次回からは、そこそこのホテルに泊まる。

反省2 インフルエンザの予防接種は早めに済ます。

反省3 日々の健康管理!

反省4 万が一の為に、大事な打合せは出張の前半に組むべし!


といったところでしょうか。





2009年11月10日火曜日

酔鯨館とアーティスト石丸運人




今日は、アーティストの石丸雅通さんの、鎌倉の自宅兼アトリエに隣接する美術館「酔鯨館」と、そこを継いで活動している友達であり、アーティストの石丸運人さんを紹介してみたいと思います。





鎌倉駅から小町通りを通り抜け、牡蠣丼で腹ごしらえをしつつ、鶴岡八幡宮を左に見ながらひたすら通りを進むと、なんとも風情豊な報国寺に到着。鎌倉駅から酔鯨館まではバスでの行き方が一般的だが、鎌倉のお寺の中で一番お薦めだと連れが主張するので、地図を見たらなんと道中だという事もあり、寄ってみました。竹林で着物女性の団体に遭遇し、写真に色を添えてくれました。




報国寺を後にどんどん奥に進み、山肌が見えてくる頃、突如巨大な鯨が現れました。山の中の巨大な鯨。なんだか、ちょっとしたファンタジー空間へたどり着いた感じです。


しかし、驚いたのは館内。なんとも独特な世界に飲み込まれそう、まさに酔いそうな感覚。はと気づき、ディテールに気を配ってみると、そこは確かに鯨が守る海の中の世界だったのでした。海の怪物、戦士(?)、はたまたポセイドンだったか、、、滅亡したと噂されるかつての大陸が海に沈み、伝説が生まれ、またそれが、現代に融合しているような。そこにいるだけで何万年前から一気に現代までの感覚が生まれてくるような。そんな空間です。




石丸運人くんとは、私がニューヨークから帰国した10年前くらいからの知り合いで、当時私は大手の会社を渡り歩き、石丸くんはよく「友香ちゃんは、ニューヨークにいて、そのあと〜〜〜」といった具合に丁寧に友達によく私の事を紹介してくれたものです。

彼の作品は、お父様の作品とはもちろん違うのですが、知り合って10年目にして始めて酔鯨館を訪れたわけですが、なんとなく共通の感覚を、本人は気づいていない部分で、多分精神的な部分で影響を受けているんだろうな、と感じました。彼の作品は、もし私が海外へ持って行ったとしても恥ずかしくない、むしろ誇りに思える作品です。彼の作品の写真が一枚もないので紹介できないのがとても残念です。でも本人は、自分が有名になる事に無頓着で、ただただひたすら作品を作り続けるタイプの作家です。昔、石丸くんが言ってました。

「一つのやり方を生涯かけて貫き通す。こういう作家になりたい。」

彼は、自身の死をもって完成する作品を作り続けているのかもしれません。だから、生きている内にキャリアを積んで、価値を付けて、という、一般的なアーティストとしての道を進まないのであろうか。昔言ってた事だけど、その意志はきっと変わってないだろうから、回りが石丸くんに、友香ちゃんにマネージメントしてもらいなよって薦めるんだけど、私も石丸くんも、「う〜ん、まあ、そうだよね〜」って流してしまう呼吸が存在している事実があったりもします。

彫刻は単に彼の生き様を形にしているツールなだけで、彼自身の行き方がアートなんだな。そう思える作家に会えるのは、とてもめずらしい事なので、このアーティスト石丸運人と、お父様の意志を受け継いでの美術館での彼の活動を、今後も見続けようと思います。




2009年10月11日日曜日

アジアのアートシーン


今朝、シンガポールからタイ国際空港で10時間のストップオーバーを経て成田に到着。一応これで、私がターゲットとする香港、台湾、シンガポールの3カ国のアートシーンを、それぞれのアートフェア開催の前後に訪れる事によってかなり効率的に体験してきました。

自分自身の復習の意味を含めて、全てのアートフェアの状況を個人的な意見を交えながら振り返ってみたいと思います。



(2009年のページのリンクを貼ろうとと思ったら、既に2010年版になっていました)

この3カ国で断トツ第1位。東京アートフェアよりも参加ギャラリーや、空間作り等も考慮すると上でしょう。プレビューに訪れている人種は白人のコレクターと思われる人が多かったように思います。韓国のKIAFと上海のSh Contemporary、北京等、行っていないフェアもありますが、噂によると今年に関して言うならば、そこまで盛り上がりを見せていなかった様子。よって、非常に個人的ではありますが、アジアNo.1のアートフェアとさせていただき、今後しばらく毎年訪れて行こうと思っています。




カメラが壊れてしまっていて写真がありません。参加ギャラリーは、さすがアジアで一番の老舗フェアだけあってとても多かったです。しかし、台湾のアンティークを扱うギャラリーも参加が多く(これは東京アートフェアも一緒ですが)、そもそもアートフェア自体が、西洋ではコンテンポラリーアートの市場のものとしている事実を考えると、ローカルな印象を拭い去る事ができません。しかし、台湾と日本のギャラリー間の交流はとても多く、どこのギャラリーに行っても日本人作家やギャラリーの展覧会スケジュールが組まれており、香港ではあまり日本の繋がりを感じなかったけど、台湾はやはり親日なんだな〜と痛感しました。




明日(12日)までやっています。今回は経済的な問題をかかえるギャラリーが多かった為か、参加ギャラリーは去年の3分の一程度とのことで、アートフェアの規模的にはとてもこじんまりとしていました。しかし、香港で開催されるクリスティーズのプレビューや、ローカルなオークション、近隣国(シンガポール等)のオークション、各種アートイベント、ギャラリーのオープニング等、様々なアート関連のイベントがフェア1週間前から続いている事実を考えると、シンガポールがいかに国をあげてアートを推進しているが分かり、国のサイズを考えるともう少し小規模でも納得できるくらいなのに、非常に活気あるアートシーンが存在している印象を受けました。フェアの規模は小さかったし、西洋のギャラリー参加数が非常に少なかったにもかかわらず、とてもハイレベルな作品に出会いました。近隣国からの影響か、エスニックなエッセンスがお互いにいい影響を与え合って、とてもすばらしい作品に出会う事ができました。思っていた程インターナショナルではなかったのが残念ではありますが、今後のポテンシャルに期待。


アートとは別に、デザイナーのレップも兼ねている私は、アートイベントやギャラリー訪問の傍らデザインの仕事のチャンスを伺うべくいそいそと足しげくカルチャーよりのイベントにも参加したり、プレゼンに行ったり。発見だったのは、皆、とても日本と仕事したがっているし、日本のデザインのレベルの高さに感動していました。

こうやって、色々な国の人と出会いますが、私が一番、これはニューヨークにいる時からず〜っと感じていることなんですが、同じ目線、レベルの人と出会うと、言葉とか文化とか、全部そういった垣根がとっぱらわれて、同じ方向に向かって進む事ができるってことが嬉しいですね。そういった人達とは、価値観ややり方で問題になる事はまずありません。別文化で別民族なのに、これがまた不思議なくらいに。日本人同士のほうがよっぽどややこしくなる事が多々。そろそろ日本ももう少し海外に目を向けて発信していかないと、この活気あるアジアに着いて行けなくなる時代がくるんじゃないかと思う今日この頃。

がんばれ NIPPON!

2009年10月3日土曜日

シンガポールアートの夜明け?


香港インターナショナルアートフェアの次に話題を呼んでいる
シンガポールアートフェアが近づいています。



フェアに伴って、ギャラリーのオープニングやアートイベントが重なりまくって
とてもじゃないけどまわりきれません。


マイアミ程ではないけど、体力がもつか少々心配ではあります。

フライデーナイトだけど、土日もアポが入っているので、そこそこに切り上げて
部屋で仕事をする事に。

でも、既に2時を回っている事に気づき、どっと疲れを感じているところ。。

さて、明日から本格的なギャラリーのプレゼンが始まるので、気合いを入れないと。

2009年9月24日木曜日

SHIFTへ寄稿しました:ブルーム

だんだん恒例になりつつある、SHIFTへの寄稿。

今回は、穴薪可南子が参加した「ブルーム:アートと香りの展覧会」です。

http://www.shift.jp.org/ja/archives/2009/09/bloom_exhibition.html


この記事を見て、連絡くださる方もいるので、
まんざら全く無駄な事をしてるわけではないのかな、と
ちょっと安心したりしてます。

タイとシンガポール

台湾の出張後のフォローアップもままならないまま、
タイとシンガポールに行ってきます。

タイは、断然コマーシャル系が強いので、
そっち方面におじゃまさせてもらってきます。

シンガポールは、コマーシャル系もアートも
両方いい感じなので、バランスよく行こうかと思ってます。

シンガポールアートフェア、今年は参加ギャラリーが
少なさそうなので、どうなんでしょうか。様子みてきます。
台湾ではオープニング招待状ゲットできなかったけど、
シンガポールではしっかりゲットするつもり。持つべきは友。

キュレーションの展示会のプレと、デザイナーのレップも始めたので、
そっち方面のプレゼンも舞い込んできて嬉しい悲鳴だけど、
出張中も企画書作りに費やす日々が大予想。
安宿だけど、プール付きのホテルにしてよかった。
企画は部屋ではできない人なんで。
は〜、てんぱってきた。

ということで、タイとシンガポールにいる方、よろしくお願いします。

2009年9月21日月曜日

アーティストマネージメントARIより、アーティスト募集

私が運営しているアートマネージメント「ARI」では、あと2名のアーティストを受け入れる事にしました。現在4名の日本人アーティストの活動を、アジア圏を中心にサポートしています。

ご興味のある方は以下のメールアドレスまで、CVと5~6点の作品画像をJPEGにてお送りください。

yuka@ari-art.net

中村宛まで




穴薪可南子:香港でのアートと香りの展覧会に参加





ARIの穴薪可南子がアジア圏のトップ新進系アーティスト4人の中の一人に選ばれ、香港のMadhouse Contemporaryが開催した「ブルーム:アートと香りの展覧会」に参加しました。




マッドハウスとは、英語で「狂った家」という意味。なかなかその名前に相応しい活動を行ってるので、私も先日クレイジーな提案をしたら、ぎょっとされてしまいました。

「どんなクレイジーな提案でもかまいません。アートで人々を驚かす事ができるコンセプトと意志があれば、私はとことんつきあいますよ。」

結果、クレイジーな提案はかなりペンディング気味なわけですが、無難にも夏のスペシャルプロジェクトに参加させてもらえることになったのですが、「画像を今夜中」とか「作品を今週末までに」とか、スケジュール的にはかなりのクレイジーっぷりに振り回されました。でも、そのかいあってか、なんともすばらしい展覧会が開催されたようで(今回はオープニング行けなかった)、、、。がんばって画像と作品の準備をしてよかったです。




2009年7月29日水曜日

SHIFTへ寄稿しました。

始めてパプリック向けに記事を寄稿しました。


自分が運営しているARIの紹介も兼ねさせてもらいました。

このwebマガジンはアートとデザインの日本最強最古(だと思います)の
webマガジンとして長いこと日本に君臨しているのですが、
拠点は以外にも札幌なんですね。

札幌はおそらくこのSHIFTの影響で、デザインやアートが強いという
見方をしている人が多いんではないかな。
実際、色々なイベントが開催されているのは、周知の通り(?)ですかね。



2009年7月12日日曜日

香港の火炭芸術村での初個展!台風の到来と共に・・・





先週、香港から帰国しました。

ARIのアーティスト、吉光健大の香港での初の個展の設置とオープニングに行ってきました。

当日は台風が来てて、天候が悪かったせいもあって人数は多くはありませんでしたが、にぎやかでなごやかな雰囲気のオープニングになりました。インスタレーションの精度が高く、来場者からとてもいい評価を得られたので、是非開催を1ヶ月延ばさせてもらえないか、とギャラリーからオファーがありました!どんどんやっていただきたいものです。



今回は、ARIの谷口登茂子さんも応援に駆けつけてくださり、3人でまる2日かけて「金魚鉢」をキーワードにインスタレーションしました。壁の色は、ブルーグレーに最初から塗っていただき、床はむきだしのコンクリがちょっと汚かったので、絨毯を買ってきてもらって引いたら、とても清潔感ある空間に変わりました。金魚鉢なので、最初は水の中のゆらめく感じを布で表現しようと思ったのですが、作品鑑賞の邪魔になるので、ライティングで奥行きを出して水感を出すなど、できる範囲でベストなインスタレーションができたと思います。

谷口さんが長年ウィンドウディスプレイをやっていらした方なので、今回の空間作りは教えていただいた事が沢山ありました。私の最初のアイディアに対して、「違う」という言葉を沢山もらいました。でも、私は否定するだけではいいものはできないと思い、何が違うのかを徹底的に彼女から聞き出すために、討論を繰り返しました。経験者から教えてもらう事は沢山あります。でも、多くの場合、本質までたどり着けずにいるんじゃないかと思います。同じ言葉を使っていても、教えられている方に同じレベルの認識がなければその教えは無駄になってしまいます。後でわかるケースもありますが、諦めないでその言葉の意味を徹底的にその場で理解しようとすると、その感覚は一生自分のものになるものなんだと、再認識しました。

ちなみに、当日の雨っぷりはこんな感じでした。不快指数150%
これでよく人が集まったな、という感じです。



オープニングに来ていただいた人と、夜に近くの屋台で。料理はどれも絶品でした。




2009年6月18日木曜日

吉光健大展覧会のオープニングで香港、火炭芸術村に行きます。





6月28日に行われる、吉光健大 香港での初の個展「フラットダンス」のオープニングの為、また香港に行く事になりました。

本当に、住んだほうがいいかなあ、しばらく。

実は、今回はオープニングの立ち会いは無理しなくていいですよ、とは展覧会会場の火炭(Fotan)芸術村にあるBlue Lotus Galleryに言われていたのですが、上海に2年間くらいず〜っと預けてた作品が直接ギャラリーに送られるので、作品の状態もチェックしたいし、吉光くんは、インスタレーション、というかスペース作るのが非常にうまいので、彼の技術&才能でちっちゃなホワイトキューブを金魚鉢に変えちゃいましょう、という話になり、私、吉光くんと、応援でARI所属の谷口登茂子さんも一緒に行く事になりました。なんか、旅行気分っぽくなってきたので、楽しくなってきました。

6月25日〜7月2日まで香港滞在予定です。

ちなみに、上2つの写真は、火炭(Fotan)芸術村です。芸術村?ってくらい、何にもコマーシャライズされておらず、やや世界の市場から取り残された香港のコンテンポラリーアートと中国コンテンポラリーアートの違いを感じます。インダストリアルな風景ですよね。実際、工場地帯です。なんもありません。でも、ビルの中に入ると、アトリエがびっしり!下2つは私が訪れた時に開催していたBlue Lotus Galleryの展覧会の様子とエントランスです。オシャレなギャラリーと表のインダストリアルさのギャップがもの凄いですよね。こういうところ、私的にはすっごい好きなんですよね。北京の798より、上海のM50より全然面白い。探検できますよ。だから、海外のアートエリアは楽しいですよね。エレベーターとかめっちゃくちゃでかいんですよ。工場だから。





Blue Lotus Gallery : Entrance






2009年6月15日月曜日

吉光健大 展覧会「FLaT DaNCe」 in 香港


ARIという活動名で、アートマネージメントを始めてから約2ヶ月。早くも6月28日に吉光健大さんの展覧会が香港のBlue Lotus Galleryにて決まりました。

香港の中心から南に位置する、火炭(Fo Tan)芸術村。かつては香港の主な工場地帯の一つだったが、殆どの製造業が中国本土や東南アジアの国々へと移った後、工場だった多くの建物が空虚になり、数年前から若い芸術家が群落型の生活スタイルを求めて移り住んでいる、香港地区で最大の芸術群落である。今回の吉光健大の個展は、この香港からアイソレートされた場所で自身の代表作である金魚シリーズを披露。人間の観賞用に生産された金魚の模様だけを描く事によって、自身の欠落した姿を表現し、金魚の生産過程で生まれる奇形=ミスが、その工場生産される過程でシステマチックに作動する中で生み出されるミスにも重ね合わせている、これ以上にないベストマッチングな環境での試みである。吉光は常々「可能性を秘めた存在」に引かれている。優位な存在だと思っていたものが儚く崩れ、小さなものが驚異的、または脅威的存在に感じる事を常に意識しながら自身の欠落を描く金魚には、しかし、観賞用に生産された華やかな性があり、Blue Lotus Galleryの第2ステージ、Stage 1の小さいホワイトキューブが大きな金魚鉢に変身し、来場者を金魚が戯れ、ダンスする一見華やかに見える不思議な世界観へと導きます。来場者はやがて一緒に泳いでいるはずの金魚が、どこか儚げで不完全な存在に気づくでしょう。奇形もいます。その中で生まれる新たな自身の感情の動きに、来場者は気づくかもしれません。


会期:6月28日(日)- 9月13日(日)
時間:木曜日 - 日曜日 1-7pm(時間外の訪問は予約制となります)
オープニング:6月28日(日)4 – 6pm
会場:Blue Lotus Galley, Stage 1
G/F Unit 26, Wah Luen Industrial Building
15-21 Wong Chuk Yeung Street, Fotan, Shatin, Hong Kong
香港新界火炭黃竹洋街15-21號華聯工業中心A座G樓26室
tel +852 2526 6716

吉光健大
1978年、神奈川県生まれ。2002年、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。国内では数々の個展、グループ展を重ねているが、今回の「フラットダンス」は、海外での初の個展となる。

ARI
ARIは、東京を拠点に国内のアーティストを世界に向けて発信し、又、海外のアーティストを国内に紹介する、アーティストマネージメントオフィスです。アーティストと企業、アーティストとギャラリー、アーティストとアーティスト等、それぞれで存在する可能性の種と種をオーガニック(有機的)に結びつけ、スパークする感動をもたらせてくれる作品に人々が出会うチャンスを広げて行く事をミッションとします。

Blue Lotus Gallery
Blue Lotus Galleryは2007年、Sarah Van Ingelgomによって、この火炭芸術村の中心に建つ工業ビルの一角に設立。以来、コンテンポラリーアートの展覧会のみならず、ビデオスクリーニング、トークショー、ミュージックパフォーマンス等、アーティストのプラットフォームとなるべく積極的にイベントを開催している。今回吉光の個展が開催されるStage 1は、その中でも特に新進的なアーティストにターゲットを絞った場所として、グループ展、個展を開催している。

展覧会詳細は、ARI中村までお問い合わせください。

ARI art management office
mobile  : +81 (0)80-3244-6992
fax         : +81 (0)45-546-2361
email    : yuka@ari-art.net

++

ARI, art management office, based in Tokyo, is proud to announce the opening of Tokyo-based emerging painting artist, Takehiro Yoshimits first solo show "FLaT DaNCe",  in Fo Tan, Hong Kong at Blue Lotus Gallery.

 ‘FLaT DaNCe’        by Takehiro Yoshimitsu

 An exhibition including drawings and paintings presented as an installation in Stage 1

 
 
Exhibition Dates : 28 June – 13 Sept
Opening : Sunday 28 June 09, 4 - 6pm
Exhibtion Venue : Stage 1
G/F Unit 26, Wah Luen Industrial Building
15-21 Wong Chuk Yeung Street, Fotan, Shatin. Hong Kong
香港新界火炭黃竹洋街15-21號華聯工業中心G/F26室
Opening Hours: From Thursday to Sunday, 1-7 pm 
(Otherwise on appointment)
                  
 
About the exhibition:
 
Artist statement:
I am interested in hidden possibilities. I believe that the powerful and the great can fall apart in an instant, and that the small and the weak are capable of having extraordinary and almost threatening power. I only paint the pattern of the gold fish and its appearance seems to lack something. I express fragility or an existence which includes possibility, incompletion, and imperfection.’Goldfish might be seen as boring creatures, artificially created to please the human eye but I believe their charm lies in their moving sense. They jump and dance around. Even when I feel life is flat and it looks like I don’t stand a chance, I always like to think that things might change when one holds a positive power. I would at least like to realize that I am trying.
 
About the Artist:
Takehiro Yoshimitsu, born in 1978 in Kanagawa Japan has had numerous exhibitions in Japan but will be shown for the first time in Hong Kong with this cute little exhibition called ‘Flatdance’. Stage 1 will turn into a large fishbowl where the visitor can become part of the installation, the goldfish dancing and swimming around him. Stage 1 is located at the G/F of the industrial builing in Fotan that also houses Blue Lotus Gallery and many aritst studio’s.  The location enhances the idea of the exhibition that beautiful creatures and things might come out of isolation and imperfect situations.

About ARI:
ARI is an art management office based in Tokyo, Japan, that presents Japaneseartists abroad and introduces artists from overseas to Japanese audiences.A work of art evokes different emotions, sensations, and ideas in every person.Even when an artwork was created to convey a certain message, it is ofteninterpreted differently. At times, however, art resonates instantly with its audienceand unifies them, unimpeded by barriers of language and culture.Our mission is to create a network of possibilities that organically connect people.
 
The artist will be present on the opening.

More pictures on request.

-- 
www.bluelotus-gallery.com 
+ 852 6100 1295



2009年6月10日水曜日

太極拳代わり??

北京の最後の夜、ものすごいものを見てしまいました。

場所は、んんん〜、なんてったっけ?故宮の北に位置する有名な池、というか、湖の入り口付近なんですが、この日はから〜い湖南料理を私の最後の晩餐にってことでご招待を受けたのですが。到着したら、老若男女ユーロだかハウス系の4つ打ちリズムで、日本で2000年頃流行ったユーロ顔負けでみな勢揃いで同じ振り付けで踊っていました。しかも、おばちゃんとかも。

これ、北京の流行なの??



一緒に行ったギャラリーの人もびっくり。でも、アイハブノーアイディア、とのこと。

ダンスの横では、にやにやしたおっさん達がギャンブルやら習字やらやってるだけです。

なにがなんだかもう、、、おそるべし中○人ってことで。
おばちゃんとか、可愛かったけど。。



2009年6月3日水曜日

798芸術区 : 北京



アートの世界に行こうとしてからはや4年。今更ですが、始めてアジアコンテンポラリーアートの原点とも言える北京の798芸術区に言ってきました。

感想:おしゃれな村?

とにかくでかい。ギャラリー、一体いくつくらいあるんでしょうか。
通りを歩いていても、いたるところに大きいスカラプチャーが目につきます。
ギャラリーだけではなく、オシャレなカフェやレストランがいくつも点在し、インテリアショップ、ブティック、路上で(コピー?)CDやDVDなども販売。上海の莫干山路50号(M50)も大きいな〜って思ってましたが、あそこの10倍くらいあるかな。ディズニーランドくらいあるかな。もう、一つの村です。大きい電気屋さんも隣接してるし。暮らせます。




ちょっと惜しかったのが、中国人経営のギャラリーは、ちょっとしたところが雑で、ネームとクレジットが曲がってたり、剥がれかけてたり。大陸人の性なんですかね、この雑っぷりは。でも、アートはどれも大きくって、元倉庫だったスペースを存分に使いきる作品ばかり。日本や香港のギャラリーはどうしてもこじんまりして、大きい作品は美術館で、っていう風潮がある中、美術館並みの展示ができるので、多くのギャラリーはきちんとキュレーターを抱えて、スペースを存分に使い、企画展を開催しています。

あと、やはり毛沢東時代のなごりをきちんと残しているので、いたるところに共産党のシンボルマーク、赤い星も見え隠れしていました。

こんな感じです。リアルです。





赤いですね。

そして、工場のテーマパークがごとく、そのままの原型を留めている建物のシルエット。













まだまだ共産党から圧力はあるのでしょうが、その共産党をも巻き込んでこういう芸術地区を作ってしまうんだから、本当にこの国のパワーを感じざるを得ません。



このシリーズ、ちょっとびっくりしました。いいのかな。




結局4時間かかっても、全部見れませんでした。足が痛くてどうしようもなくなり、集中力もなくなり、疲れ果てました。

泊まっていた所は、草場地(チャオチャンディ)というアートエリアだったのですが、なんと、泊まっているLi Space以外、一つもそこのギャラリーを見れませんでした。完全にスケジュールコントロールのロストです。でも、ローカルなオークションのプレビューを3つ見る事ができたので、そのほうがよかったかもしれません。完全にローカルなオークションなので、かなりマニアックな作品と見積もり価格が見れて、市場調査にはうってつけでした。壷類も見れました。高かったです。