2010年1月29日金曜日

香港展覧会準備中

3月5日〜3月25日まで開催される、ARIの2人のアーティスト、谷口さんと吉光くんによる展覧会「呼吸」がいよいよ開催間近になってきました。

成り行きとは言え、私にとってキュレーターとしての肩書きでの初の仕事となります。今回の動きは、薄々はキュレーターっぽいな〜とは思っていましたが、ギャラリーのプレスリリースをチェックしていた時に、堂々とキュレーターとして紹介されていたので、ちょっとドキドキしました。

こんな感じの流れでした。

5月 Art Beatusへアーティストのプレゼン
7月 アーティストを連れてディレクターとオーナーに紹介~展覧会決定
8月 契約内容の確認
8月~10月でコンセプトを詰めて、英訳してギャラリーに提出
11月 香港へ行き、スペースと搬入経路の確認。作品点数や搬入方法、時期も確認。
12月 ギャラリーが展覧会プレスリリースを開始
1月 ARIとしても展覧会情報を配信
2月 作品シッピング
3月 展覧会

ざっとこんな感じでした。

8月以来、この展覧会開催に向けてアーティストとプロジェクトを組んで、毎週火曜日の夜に集まり、コンセプトを話し合ったり、作品のチェックをしたり、谷口さんの夕飯をご馳走になったり、ワイン飲んだりしながらみんなで作り上げました。だから、私だけがキュレーターなのではなく、みんなで作り上げていった感じです。

今回は、殆ど新作なので、制作ペース等を考えると、これでも結構ぎりぎりのスケジュールでした。1回やってみないとわからないものですね。まだまだ先だ〜って思ってたんですが。気がつけば、来月すぐにシッピンングの見積もり査定の日が来てしまいます。谷口さんも吉光くんも今まさに追い込み中。がんばってください。

、、、でももっと短いスパンでこなす展覧会がシンガポールで5月に開催予定。まだステートメントも書いてない、、、がんばります。


2010年1月19日火曜日

Confabulations : シンガポールのアート雑誌のサイトスペシフィックに吉光健大作品が掲載!




シンガポールのアート系フリーマガジン「Confabulation」のサイトスペシフィックページに、ARIの吉光健大の最新作が選ばれ、堂々2ページに渡って掲載されました!

サイトスペシフィックは、既に日本語にもなってきていますが、その場を埋めるアートの事です。主に、建築物や広場にアートを絡める時に用いますが、このフリーマガジンは、アジアで活躍するアーティストの為にページを埋めてもらおう、という心意気で2ページも使ってくれています。そうすると、正確にはページスペシフィック、になるのかしら?広告料だったら一体いくらくらいになるのでしょうかね。ありがたい限りです。

ちなみに、この新作は、3月5日〜26日香港のコンテンポラリーアートでは老舗のArt Beatusというギャラリーで予定されている「呼吸 | Breathing」という展覧会に出展予定です。始めてのキュレーションを成り行きでなんと私が担当する事になり、、大丈夫かな。いや、成功させねば。まさに今、追い込みをかけているところなので、アーティストの方々共々気合いを入れねば〜。

2010年1月9日土曜日

明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。

2009年の年明けには、まさか自分が独立してアートマネージメントをするとは思ってもみませんでした。というか、出来るとは思ってもみませんでした。

1月末にギャラリーを辞めて、しばらくこれからの事を考えつつ、ハローワークに通っていた日々を思い出します。

いくら就職活動をしようと思っても、募集の内容を見るとどれも「時間がもったいない」と思ってしまう自分がいて、元々目指していた映画監督をもう一度目指してみようか、などと思って台本をまた書き始めたり。

ギャラリーに勤めてから、コンテンポラリーアートに少々嫌気がさして、というか、国内のシステムというか、人間関係とかにも疲れてしまった事実が大きく影響していたかもしれません。しばらくアートから離れたい気持ちが大きかったのですが、今一度前の会社を辞めた時の気持ちを思い出してみました。

「少しでもアートが人々の身近な存在となって、作家からのメッセージが詰まった作品から物の見方を変える事ができる程の衝撃を受ける事ができる事を人々に伝えたい。」

「そういう作品に人々が巡り会うチャンスを少しで作って行きたい。」

こういう気持ちがあったという事を、日常化したアート生活の中で忘れていたのが、2009年1月のこと。

色々な気持ちが重なり合う中、5月、5人のアーティストのポートフォリオを抱えて香港インターナショナルアートフェアに時期を合わせて単身香港へ行き、アジア一のアートフェアでマーケットの動向とクオリティを確認しつつ、無謀かもしれないと少々気後れしながらもギャラリー訪問でアーティストのプレゼンに踏み切ってから、上海、北京、台湾、シンガポールと活動範囲を広げて半年以上が経ち、私のにとっての「飛躍」の2009年が終わりました。

活動以来、予想以上の成果に一瞬浮き足立ちそうにもなりましたが、今年は去年の成果を確実なものにできるよう、「堅実」という言葉を抱負に掲げて行こうと思います。

2010年も引き続き、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。