自分自身の復習の意味を含めて、全てのアートフェアの状況を個人的な意見を交えながら振り返ってみたいと思います。
(2009年のページのリンクを貼ろうとと思ったら、既に2010年版になっていました)
この3カ国で断トツ第1位。東京アートフェアよりも参加ギャラリーや、空間作り等も考慮すると上でしょう。プレビューに訪れている人種は白人のコレクターと思われる人が多かったように思います。韓国のKIAFと上海のSh Contemporary、北京等、行っていないフェアもありますが、噂によると今年に関して言うならば、そこまで盛り上がりを見せていなかった様子。よって、非常に個人的ではありますが、アジアNo.1のアートフェアとさせていただき、今後しばらく毎年訪れて行こうと思っています。
8月:アート台北
カメラが壊れてしまっていて写真がありません。参加ギャラリーは、さすがアジアで一番の老舗フェアだけあってとても多かったです。しかし、台湾のアンティークを扱うギャラリーも参加が多く(これは東京アートフェアも一緒ですが)、そもそもアートフェア自体が、西洋ではコンテンポラリーアートの市場のものとしている事実を考えると、ローカルな印象を拭い去る事ができません。しかし、台湾と日本のギャラリー間の交流はとても多く、どこのギャラリーに行っても日本人作家やギャラリーの展覧会スケジュールが組まれており、香港ではあまり日本の繋がりを感じなかったけど、台湾はやはり親日なんだな〜と痛感しました。
10月:アートシンガポール
明日(12日)までやっています。今回は経済的な問題をかかえるギャラリーが多かった為か、参加ギャラリーは去年の3分の一程度とのことで、アートフェアの規模的にはとてもこじんまりとしていました。しかし、香港で開催されるクリスティーズのプレビューや、ローカルなオークション、近隣国(シンガポール等)のオークション、各種アートイベント、ギャラリーのオープニング等、様々なアート関連のイベントがフェア1週間前から続いている事実を考えると、シンガポールがいかに国をあげてアートを推進しているが分かり、国のサイズを考えるともう少し小規模でも納得できるくらいなのに、非常に活気あるアートシーンが存在している印象を受けました。フェアの規模は小さかったし、西洋のギャラリー参加数が非常に少なかったにもかかわらず、とてもハイレベルな作品に出会いました。近隣国からの影響か、エスニックなエッセンスがお互いにいい影響を与え合って、とてもすばらしい作品に出会う事ができました。思っていた程インターナショナルではなかったのが残念ではありますが、今後のポテンシャルに期待。
アートとは別に、デザイナーのレップも兼ねている私は、アートイベントやギャラリー訪問の傍らデザインの仕事のチャンスを伺うべくいそいそと足しげくカルチャーよりのイベントにも参加したり、プレゼンに行ったり。発見だったのは、皆、とても日本と仕事したがっているし、日本のデザインのレベルの高さに感動していました。
こうやって、色々な国の人と出会いますが、私が一番、これはニューヨークにいる時からず〜っと感じていることなんですが、同じ目線、レベルの人と出会うと、言葉とか文化とか、全部そういった垣根がとっぱらわれて、同じ方向に向かって進む事ができるってことが嬉しいですね。そういった人達とは、価値観ややり方で問題になる事はまずありません。別文化で別民族なのに、これがまた不思議なくらいに。日本人同士のほうがよっぽどややこしくなる事が多々。そろそろ日本ももう少し海外に目を向けて発信していかないと、この活気あるアジアに着いて行けなくなる時代がくるんじゃないかと思う今日この頃。
がんばれ NIPPON!
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