アートフェアは、想像以上の盛り上がりでした。アートフェアのオーガナイズがすごい、というよりは、出展者の質が非常に高く、まさかここまでのクオリティーのものが香港で見れるとは思わず、行って良かったと思いました。世界トップギャラリーのロンドンのホワイトキューブや、ニューヨークのガゴシアンギャラリーを初め、日本のコンテンポラリーアートギャラリーや韓国や台湾のギャラリーも多数出展してました。その中で、地元香港のギャラリーの出展があまり目立たなかったのがちょっとひっかかったので、出展者の一人である、私が営業にいったArt Beatusという香港でも老舗のギャラリーのディレクターに聞いてみたところ、香港アートフェアはアジアのアートの発信になっているので、国際化を目指しているフェアにとって外国出展者に対してはわりと寛大だそうですが、地元に対してはその分厳しい判定をしているそうで、そのため出展が少ないのだそうです。
そんな中、私はアートフェア出展ギャラリー狙いで行ったので、優秀な出展者の多くにコンタクトする事ができました。そして、なんと3つも別々のアーティストの展覧会が決まり、少々困惑気味ですが、一応今回の出張は成功と言える出張となりました。日本で準備に2ヶ月、自宅に籠りコツコツと準備していたかいがありました。なんとも感慨深い気持ちです。後は、時間との戦い。一つは6月末の展覧会なので、契約交渉と作品選びとテーマや展示方法を決めるのに、毎日根を詰めている状態。
このままだと、しばらく香港に住んでいたほうが仕事が進めやすいな、と思う次第でもあり。
香港は、地理的にかなり南にあるにもかかわらず、アジアきっての情報発信源の自負もあり、みんなよく働き、街はいつも人で溢れかえっていて、私なんかは、暑さにまいって悲鳴をあげそうなぐらいでした。でも、あのパワー。ぐっとくるものがあるんだな。そして、ふとした所に隠れている香港の別の表情を見るのが大好きなのです。
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